“ワット・プラタート・ランパーンルアンは、壮麗な仏塔や精緻な門、壁画、銅像などが見事に保存された歴史的寺院で、建築美と信仰の深さを同時に感じられる特別な場所です。”
ワット・プラタート・ランパーン・ルアン(Wat Phra That Lampang Luang) は、タイ北部のランパーン県に位置する歴史的な仏教寺院で、市街地から南西へ約18km離れた小高い丘の上に建っています。美しく計画された寺院の境内には、本堂、仏塔、礼拝堂、仏足跡の殿堂など、見どころが数多くあります。
この寺院の中心には、黄金の仏塔(チェーディ)があり、伝説によれば仏陀の遺髪が納められているとされています。チェーディに至るナーガ階段は、古代ランナー様式を色濃く残し、寺院の顔とも言える門楼(プラトゥーコン)は繊細な装飾が施されています。さらに、本堂や付随する堂宇には壁画や木彫、古仏が安置され、信仰と芸術の融合を体感できます。
境内は落ち着いた雰囲気に包まれており、季節を問わず訪れる人々に安らぎを与えます。10月〜2月の乾季は特に快適な気候で、多くの巡礼者や観光客が訪れます。静寂な空気の中で、心を整える時間を過ごすことができます。
この寺院は写真家や芸術家にも人気があり、木造建築の陰影やランナー様式のディテール、仏塔と青空のコントラストなど、撮影スポットに事欠きません。また、カップルや家族連れにもおすすめのスピリチュアルな観光地です。
ランパーンを訪れたなら、歴史と信仰、芸術が織りなすこの壮麗な古刹で心洗われるひとときを過ごしてみてください。
行き方
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電車+ソンテウ:バンコク発の場合、クルンテープ・アピワット(旧フアランポーン)またはバンコク駅から北線特急、急行、快速がランプーン駅へ直通。所要約8–12時間、料金はクラスにより異なります。
ランプーン到着後、駅前から青いソンテウ(番号2462)でコーカ―経由ランパーンルアンへ(約20バーツ、25分)、現地でバイクタクシー利用も可能。 -
長距離バス+ソンテウ:モーチットまたはナコンチャイ空港バスターミナルからランプーン行バス(所要約9時間、運賃は時期により異なる)。到着後はソンテウまたはタクシーを利用。
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飛行機+車:ドンムアンまたはスワンナプーム空港からランプーン空港への直行便(所要約1時間10分)。レンタカーまたはタクシーで寺まで約30分。
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自家用車またはタクシーツアー:バンコクから車で約8時間、チェンマイからは約1時間半。ランプーン市街からは県道経由約30分。
旅行のヒント
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列車利用のすすめ:車窓から北部の田園風景が楽しめ、リラックス旅に最適。昼行・夜行便ともに頻繁。
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朝早くの訪問:混雑前の静寂な雰囲気を堪能でき、朝日も美しい。
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服装:寺院は室内での脱靴・肩膝の露出禁止。薄手の長袖・長ズボンが便利。
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現地交通:ランプーン駅〜寺は公共交通が限られているため、事前に送迎を依頼するか、ソンテウ+バイクタクシーを計画すると安心。
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気候対策:11月〜2月は乾季で快適。それ以降は雨具や帽子、水分補給を忘れずに。