“タイ最大の座仏像を中心に、巨大な蓮の花びらに囲まれた本堂や、神話的な世界観を表現した天国・地獄ゾーンが広がる。”
ワット・ムアン(Wat Muang)は、「紫の寺院」を意味し、アントーン県の田園地帯に佇む壮大な仏教寺院です。市街地から約8km、国道3195号線沿いに位置し、目を引くのはタイ最大の座仏像「プラ・ブッダ・マハーナワミン・サキャムニ・シー・ウィセットチャイチャン」で、その高さは台座を含めて92メートルにも及びます。
この寺院のもう一つの象徴は、世界最大の蓮の花びらに囲まれた本堂です。内部には銀製の神聖な仏像が祀られており、静寂と敬意が漂います。週末の9:00〜17:00に開館する博物館「ヴィハーン・ケーオ」では、全国的に尊敬される高僧の像、仏具、骨董品が展示されており、2階にはタイ初かつ最大の銀製仏像が安置されています。
また、仏教的宇宙観を視覚的に体験できるゾーンも見逃せません。天国と地獄の描写に加え、タイの神々の楽園や中国の神々の世界も再現されており、巨大な観音菩薩像が慈悲深く見守ります。さらに、タイ・ビルマ戦争の歴史的場面を再現したジオラマもあり、歴史への理解を深められます。
本堂の裏手には魚の保護区域があり、餌やりを楽しんだり、のどかな雰囲気を味わえます。敷地内や周辺では、アントーン名産のお土産や伝統菓子も購入でき、観光と文化体験の両方を満喫できます。
行き方
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車でのアクセス: バンコクから国道32号線(アジアハイウェイ)を北上し、アントーンに入り、その後国道3501号線・3195号線を経由して約8km。左手にワット・ムアンが見えます。
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バスでのアクセス: バンコク・モーチットバスターミナルからアントーン行きのバスに乗車。市街地で下車後、ソンテウやバイクタクシーを利用。
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鉄道利用: アユタヤ駅で下車後、レンタカーまたはミニバスでアントーンへ。さらに3195号線経由で寺院へ向かいます。
旅行のヒント
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観光に最適な時間帯は午前中または夕方。日差しを避け、写真撮影にも最適です。
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寺院内は神聖な場所のため、露出の少ない服装を心がけましょう。
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博物館や仏像ゾーンは見応えがあり、カメラの準備を忘れずに。
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週末は博物館が開館し、お土産の選択肢も豊富です。