“美しい大きな涅槃仏像と、ビルマ芸術が融合したシャン様式のチェディ(パゴダ)は、メーホンソーンの文化と信仰の重要な象徴です。”
ワット・プラノン (Wat Phra Non) は、メーホンソーン県の歴史的・芸術的に重要な寺院です。ワット・チョンカムとワット・チョンクラーンに近い市街地に位置し、地元住民と観光客にとって精神的な中心地の一つである古刹とされています。
この地には長い歴史があり、メーホンソーンの初代知事である「プラヤー・シンハナート・ラチャー」によって1894年頃に建立されたと考えられています。当時、彼はビルマのシャン州にあるワット・プー・サラカムから、チーク材で造られ、金ジャンコ(真鍮合金に漆を塗り金箔を貼ったもの)で覆われた大きな涅槃仏像(プラノン)を招き、町の聖なる象徴としてこの寺院に安置しました。
その後、寺院は文化的な価値と地域社会の信仰を維持するために改修と発展を遂げました。特に涅槃仏像は、シャン(タイ・ヤイ)芸術様式に則った、優雅で均整の取れた姿を保ち、その美しさは今も健在です。寺院の敷地内には、ビルマ芸術の影響を受けたシャン様式のチェディもあります。これは12角形の鐘型のパゴダで、精巧な漆喰の装飾が施されており、過去の芸術と文化の栄華を反映しています。
特別な祭りや季節、特にソンクラーン(タイの旧正月)やオークパンサー(雨安居の終わり)の時期には、重要な宗教行事や活動が開催され、地元住民や観光客が参加してお参りに訪れます。この寺院は引き続き、地元の人々が功徳を積むための場所として、また定期的に宗教儀式を行う場所として利用されており、静かで穏やかな雰囲気を醸し出しています。
この場所は、歴史、芸術、シャン・ビルマ様式の建築に興味がある方、そしてメーホンソーンの人々の生活様式や文化を体験したい方にも適しています。もしタイの貴重な文化遺産を体験し、学びたい、そして涅槃仏像や独特の建築の美しさを鑑賞したいのであれば、ワット・プラノンはメーホンソーンを訪れる際に必見の場所です。
行き方
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自家用車: 国道1095号線(メーホンソーン - パーイ)を運転します。メーホンソーン市街地に入ると、ワット・プラノンはワット・チョンカムやワット・チョンクラーンの近くにあります。Google マップを使って道案内できます。
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レンタルバイク: メーホンソーン市街地でレンタルバイクを借りて、寺院まで便利に行くことができます。
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公共バス/ソンテウ(乗り合いタクシー): メーホンソーン市街地では、ソンテウやその他の公共交通機関を利用して寺院まで行くことができます。
旅行のヒント
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服装: 聖なる場所であるため、適切な服装(肩が隠れるトップス、膝が隠れるズボン/スカート)を心がけてください。
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訪問に最適な時期: 市街地の寺院なので一日中訪問可能ですが、早朝や夕方は特に快適な気候です。
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近くの寺院を訪れる: ワット・プラノンは、ワット・チョンカムとワット・チョンクラーンという美しい双子寺院の近くにあります。文化的な雰囲気を十分に体験するためにも、これら3つの寺院を合わせて訪れることをお勧めします。
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写真撮影: 寺院内での写真撮影は可能ですが、場所と宗教儀式を行っている人々への敬意を忘れないでください。
入場料:
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無料
開館時間:
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毎日: 午前6:00 – 午後6:00