“平等院の鳳凰堂は、日本の10円硬貨の裏面にも描かれている象徴的な建築物です。”
平等院(Byodoin Temple)は、平安時代の有力な政治家の別荘として、998年に建設されました。浄土宗建築(浄土式)の代表例であり、仏教の浄土思想を具現化した美しい庭園が特徴です。元の別荘は1053年に所有者の息子によって寺院へと転用され、有名な鳳凰堂(ほうおうどう)が建立されました。この鳳凰堂は、平等院の象徴として今もなお存在し、日本の10円硬貨の裏面にも描かれています。
鳳凰堂は、数世紀にわたる自然災害や火災にも耐え抜いた建築の傑作です。堂内には、国宝にも指定される美しい阿弥陀如来像が安置されており、日本宗教美術の至宝とされています。
境内の地下には宝物館があり、多くの重要文化財や国宝を展示しています。この宝物館の設計は、鳳凰堂の壮麗な美しさを際立たせるために考えられており、多言語対応の解説を通じて平等院の歴史や建築、そして精神的な意義について深く理解することができます。
静謐な日本庭園と水面に映る鳳凰堂に囲まれた平等院は、訪れる人々に浄土仏教の安らぎを感じさせる場所です。その豊かな文化遺産と建築美は、京都府を訪れるすべての人にとって必見の名所となっています。
行き方
-
JR奈良線「宇治駅」下車、徒歩約10分
-
京都駅から宇治行きのバスも利用可能
旅行のヒント
-
紅葉の時期(10月下旬から11月初旬)に訪れるのがおすすめ
-
庭園や境内の散策に適した歩きやすい靴を用意すること
入場料:
- 大人600円、高校生400円、小学生300円
営業時間:
- 毎日 8:30〜17:30(最終入場 17:00)