“広々とした最古の建築物を持つタイで最も有名な寺院の1つ。”
ワット・プラシーラッタナマハタート・ウォラマハーウィハーン(Wat Phra Si Rattana Mahathat Woramahawihan、通称「ワット・ヤイ」)は、ピッサヌローク県の中心地ナイムアン区に位置するタイでも屈指の重要な王室寺院です。この寺院は、タイ全国に知られる美しい仏像「プラ・ブッダチンナラート(Phra Buddha Chinnarat)」を安置していることで有名です。
プラ・ブッダチンナラート(Phra Buddha Chinnarat)は、1357年にスコータイ王朝のマハー・タマラーチャ1世の命によって鋳造された、スコータイ様式の大型青銅仏像であり、その優雅な姿と燃える炎のような光輪が特徴的です。1931年には、エカトーサロット王(ナレスアン王の弟)がこの仏像に金箔を施し、黒く重厚な背景に対してその輝きを際立たせました。タイ国民にとって非常に尊ばれ、毎年1月下旬にはこの仏像を讃える祭典も開催されています。
境内の見どころはプラ・ブッダチンナラート(Phra Buddha Chinnarat)だけではありません。寺院の前方には、1756年にアユタヤ時代の王室職人によって制作された、真珠の象嵌が施された豪華な木製の扉があります。内部にはイタリア産大理石の床や、仏陀の生涯を描いた美しい壁画、そして伝統的な説法壇(Thammas)があります。
さらに、後方には高さ36メートルのプラーン(Phra Prang)があり、その中には仏舎利(Buddha relic)が安置されています。プラーンは初期アユタヤ様式で建てられており、階段を登って仏舎利を間近で参拝することができます。
また、寺院内には小規模な博物館もあり、スコータイ(Sukhothai)やアユタヤ(Ayutthaya)時代の仏像や宗教美術品が展示されています。これらは歴史的な価値が高く、仏教文化に興味がある方にとって必見のスポットです。
なお、寺院は王室寺院であるため、訪問の際は適切な服装(肌を露出しすぎない服装)が求められます。タイの歴史と信仰を感じられるこの寺院は、ピッサヌローク(Phitsanulok)観光のハイライトのひとつとして、多くの国内外の参拝者を魅了しています。
行き方
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自家用車:ピッサヌローク市中心部からナン川東岸のプッタブチャー通りを直進すると到着します。
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タクシー/バイクタクシー:市内から約10分。
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バス:ピッサヌローク市内から寺院への直通バス路線はありませんので、タクシーやバイクタクシーの利用をおすすめします。
旅行のヒント
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寺院訪問時は肩と膝を覆う服装で訪れてください。
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1月末の祭典時期は混雑しますので注意してください。
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仏像の前では静かにし、写真撮影は周囲に配慮してください。
入場料
- 無料