三門(慧日山の麓)
東山三十六峰の一つ、慧日山の麓に位置するこの門は、自然と禅の哲学が融合する霊的な入り口です。通常非公開の楼上内部は、隠れた芸術の傑作です。柱や天井には、絵仏師・明兆による力強い龍や影の中で舞うような優雅な天女が極彩色で描かれています。二階にある重厚な円形の「月窓」は、周囲の森を切り取り、禅の悟りの境地である心の明晰さを象徴しています。寺院の軸線に合わせた配置は、山のエネルギーを取り込むための意図的なものです。この「極楽門」は、混沌とした俗世から仏の静寂な世界への移行を物理的に表現しており、中世建築職人の技の結晶として保存されています。