“21メートルの銅製千手観音像や、約8万2500平方メートルに及ぶ宋代の木造大殿など、貴重な仏教芸術が多数保存されています。”
隆興寺は中国河北省石家荘市正定県に位置し、北斉時代(西暦586年頃)に建立されました。もとは「龍蔵寺」と称され、唐代に「隆興寺」と改名されました。1400年以上の歴史を誇り、「宋代仏教芸術の博物館」とも称されるほど、木彫刻や銅像、古い建築物が豊富に残っています。
敷地面積は約8万2500平方メートルで、多数の大小の堂宇が南北軸線に沿って配置されています。中でも高さ21メートルを超える銅製の千手観音像は華北最大級の金属仏像として有名です。
1961年に中国初の国家重点文化財保護単位に指定され、4A級観光地としても評価されています。宋代の木造建築や彫刻が非常に良好に保存されており、古代工芸の研究に重要な資料を提供しています。
仏教文化や古代建築、中国史に関心のある旅行者にとって、隆興寺は河北省を訪れる際に必見の場所です。静かな環境と深い文化的背景が訪問者を魅了します。
行き方
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石家荘市内からは路線バス131、132、または133に乗り、「隆興寺」バス停で下車。
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市内中心部からタクシー利用の場合、料金は約60~100元(距離により変動)。
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石家荘正定国際空港から車で約30〜40分。
旅行のヒント
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春と秋が最も訪問に適した季節。
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寺院敷地は広いため、歩きやすい靴をおすすめ。
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全体の見学に2~3時間を確保するとよい。
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歴史や文化を深く理解するため、ガイド利用や事前学習を推奨。
入場料:
- 約50元(季節により変動あり)
開館時間:
- 毎日08:00〜17:00