“貴重なタペストリー、ルネサンスのフレスコ画、壮麗なドームが魅力のコモ大聖堂は、街の精神と芸術の中心地として今も人々を魅了しています。”
サンタ・マリア・アスンタ大聖堂(通称:コモ大聖堂)は、ロンバルディア地方でも屈指の壮麗な宗教建築です。建設は1396年に始まり、約400年の歳月をかけて完成しました。この長い歴史により、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式が融合された独特の建築美が誕生しました。
白く輝く大理石のファサードには彫刻やステンドグラス、バラ窓が配置され、訪れる人々の目を奪います。内部には巨大な柱や高いアーチ天井が広がり、ルネサンス期の画家ベルナルディーノ・ルイーニやガウデンツィオ・フェッラーリによるフレスコ画が壁を彩ります。
また、16〜17世紀のフランドル製タペストリーやパイプオルガンも見応えがあります。18世紀にフィリッポ・ジュヴァッラによって設計されたドームは、街のランドマークとして遠くからも視認できます。
大聖堂は、宗教的な意味合いにとどまらず、文化的な行事の場としても活用され、コンサートや特別展も頻繁に開催されています。
行き方
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電車:コモ・サン・ジョヴァンニ駅から徒歩約5分。ミラノ方面などからのアクセスが便利です。
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車:A9高速道路「コモ・チェントロ」出口から市内中心部へ。周辺の公共駐車場を利用し、徒歩での観光がおすすめです。
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市内バス:多くのローカルバスがドゥオーモ広場付近に停車します。
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フェリー:コモ湖の遊覧船は市中心部に到着し、大聖堂までは徒歩数分。
旅行のヒント
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早朝または夕方の訪問がおすすめ。混雑を避けられ、美しい自然光での撮影が可能です。
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宗教施設のため、露出の少ない服装を心がけましょう(特に礼拝中)。
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側廊にある小さな礼拝堂や芸術作品にも注目しましょう。
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イベントスケジュールを事前に確認すると、コンサートやミサにも参加できます。
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見学後は広場周辺のカフェに立ち寄り、大理石のファサードを眺めながらリラックスするのもおすすめです。
入場料
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一般エリアの見学は無料です。
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特別展やガイド付きツアーなどは1~2ユーロの料金がかかることがあります。
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音楽イベントなどは、内容によって別料金が必要な場合があります。
営業時間
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宗教行事や特別イベント時には営業時間が変更される場合があります。