“印象派の名作を多数所蔵するパリ屈指の美術館。旧駅舎を活用した歴史的建築と、セーヌ川やサクレ・クールを望む絶景も魅力。”
オルセー美術館(Musée d'Orsay)は、1986年に開館した美術館で、元々は1900年に建てられたベアクス・アーツ様式のオルセー駅(Gare d'Orsay)を再利用したものです。駅舎だった建物が、現在は19世紀後半から20世紀初頭にかけての近代美術の宝庫として生まれ変わり、多くの芸術ファンを魅了しています。
展示作品の中心は、1848年から1914年のフランスおよびヨーロッパの芸術で、クロード・モネ(Claude Monet)、ピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)、エドガー・ドガ(Edgar Degas)、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)など、印象派とポスト印象派の巨匠の傑作がずらりと並びます。
また、絵画以外にも彫刻、装飾芸術、写真など、19世紀末のフランス文化や社会を反映する多様な作品群を鑑賞することができます。建物の象徴である巨大な装飾時計は、元駅舎時代の面影を残しており、来館者の記念写真スポットとしても大変人気です。
美術館の最上階にあるテラスでは、セーヌ川やモンマルトルの丘に建つサクレ・クール寺院(Sacré-Cœur Basilica)など、パリの街並みを一望することができ、鑑賞の合間に癒しの時間を提供してくれます。
オルセー美術館(Musée d'Orsay)は、芸術、歴史、建築が見事に融合した文化的な体験を提供しており、パリを訪れるすべての旅行者にとって外せない名所です。
行き方
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地下鉄12号線「Solférino(ソルフェリーノ)」駅から徒歩約2分
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RER C線「Musée d'Orsay」駅直結
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ルーヴル美術館から徒歩約15分
旅行のヒント
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オンラインで事前にチケットを購入すると入場がスムーズです
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月曜日は休館なので注意が必要です
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館内をじっくり回るには2〜3時間を見ておくとよいでしょう
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テラスは夕方の時間帯が特におすすめ。混雑を避けたい場合は午前中に訪問を
入場料
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一般入場料:約14ユーロ(季節により異なる)
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18歳未満と特定の条件に該当する方は無料
営業時間
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火曜日〜日曜日:9:30〜18:00
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木曜日は21:45まで開館(夜間営業)
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月曜日:休館