“標高4,700メートルを超える高山の淡水湖で、ゴーキョ・リからはエベレストを含むヒマラヤの名峰を一望できます。”
ゴーキョ湖(Gokyo Lake) は、ネパール東北部のサガルマータ郡ソルクンブ郡にあるクムジュン村開発委員会の地域内に位置する、複数の氷河湖からなる湖群です。ユネスコ世界遺産にも登録されているサガルマータ国立公園内にあり、標高はおよそ4,700~5,000メートル、最深部は43メートルに達します。
湖の東岸にあるゴーキョ村は標高約4,790メートル(15,720フィート)に位置しており、エベレスト地域を訪れるトレッカーの重要な宿泊地となっています。ナムチェ・バザールからは徒歩で約2日かかりますが、より静かなトレッキングルートとして人気があります。
湖と周辺のロッジは、近くにそびえるゴーキョ・リ(Gokyo Ri)(標高5,484メートル)にちなんで名付けられています。この山頂は、エベレスト、ローツェ、マカルー、チョ・オユーなど、ヒマラヤの名だたる山々を一望できる絶景ポイントとして知られています。澄んだ青や緑に輝く湖は、世界で最も標高の高い淡水湖のひとつです。
自然美だけでなく、ゴーキョ湖はヒンドゥー教徒と仏教徒の両方にとって聖地でもあります。毎年8月頃に行われるジャナイ・プルニマ祭の時期には、約500人のヒンドゥー教徒が聖なる湖水で沐浴を行います。この信仰により、湖の自然環境は大切に保たれています。
年間およそ7,000人の旅行者がこの神聖な高地を訪れ、息をのむような風景と静寂、そしてスピリチュアルな雰囲気を堪能しています。
行き方
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カトマンズからルクラ(Lukla)まで国内線で約30〜40分
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ルクラから徒歩でナムチェ・バザール → Dole → Machhermo → ゴーキョ(約5〜7日間)
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Cho La パスを経由してエベレスト・ベースキャンプへのルートと接続することも可能
旅行のヒント
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高山病対策のため、十分な高度順応を行いましょう
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年間を通して寒冷なため、防寒着を必ず持参
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電力供給が限られているため、予備バッテリーを携行
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ベストシーズンは3月〜5月、または10月〜11月
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湖は神聖視されているため、宗教・文化への配慮を忘れずに