“潮の満ち引きによって姿を変えるユニークな神社で、海に浮かぶ朱色の鳥居、夜間のライトアップ、神聖な島の雰囲気が有名です。ユネスコ世界遺産に登録されています。”
厳島神社(Itsukushima Shrine)は、古来より神聖な場所と考えられてきた宮島(正式には厳島)にあります。伝統的に、島そのものが神として崇拝され、一般の人々が直接その土を踏むことは禁じられていました。この神聖さを保つため、神社は創意工夫を凝らして潮間帯の杭の上に建てられ、土地を汚すことなく崇拝を可能にしました。
神社の現在の姿は、12世紀に、有力な武将である平清盛が神社を壮大な精神的・政治的中心地へと変貌させたことに遡ります。その優雅な寝殿造の建築様式は、平安時代の貴族の邸宅を反映しており、長い朱色の回廊が海の上に優雅に浮かんでいます。
最も象徴的なのは、高さ約16メートル、重さ約60トンの巨大な大鳥居です。1875年に建造されたこの鳥居は、海底に固定されているわけではなく、自らの重さと巧妙な構造バランスのみで立っています。満潮時には、鳥居が水に浮いているように見えます。干潮時には、観光客は鳥居の真下まで歩いて行くことができます。2022年後半に完了した大規模な修復により、鳥居は鮮やかな朱色を取り戻しました。
境内には、本殿、拝殿、長い屋根付きの回廊、そして珍しい海上に建てられた能舞台があります。これは日本で唯一のものです。毎晩、日没30分後から午後11時まで、神社と大鳥居がライトアップされ、水面に忘れられないほどの反射を作り出します。その卓越した文化的価値により、厳島神社はユネスコ世界遺産と日本の国宝の両方に指定されています。
行き方
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広島市内からJRまたは広島電鉄の路面電車で宮島口駅まで行きます
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宮島口フェリーターミナルまで歩きます
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フェリー(JRフェリーまたは松大汽船)に乗って、宮島まで約10分の船旅です
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神社はフェリー乗り場から徒歩圏内です
旅行のヒント
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清めの儀式:入場する前に、神道の作法として、手水舎(水盤)で手を洗い、口をすすいでください
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潮の満ち引きの確認:これは非常に重要です。海に浮かぶ鳥居(満潮時)を体験したり、鳥居まで歩いて行ったり(干潮時)するために、事前に宮島の潮見表を確認してください
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鹿:人懐っこいですが、隙あらば狙ってくるので、地図、チケット、食べ物をしっかり保管してください
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夕焼けと夜景:ライトアップされた景色を見るために日没後も滞在しますが、宿泊しない場合は、本土への最終フェリー(通常午後10時頃)を確認してください
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弥山:ハイキングコース(約1.5〜2時間)または瀬戸内海のパノラマの景色を望む宮島ロープウェイで、弥山への訪問を組み合わせてください
入場料:
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厳島神社(社殿)
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大人:300円
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高校生:200円
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小中学生:100円
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重要な注意点:
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干潮時に鳥居まで歩いて行くのは無料です
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木造の社殿複合施設に入るには入場料が必要です
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宝物館:
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300円
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共通券(神社+宝物館):500円
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千畳閣(豊国神社):100円
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宮島訪問税:1人あたり100円(フェリー料金に自動的に含まれます)
開館時間:
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境内
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毎日午前6時30分に開門
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閉門時間は季節によって異なります:
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3月1日〜10月14日:午後6時
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10月15日〜11月30日:午後5時30分
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12月1日〜12月31日:午後5時
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1月1日:午前0時〜午後6時30分(元日の特別時間)
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宝物館:通常午前8時〜午後5時