“神聖な自然岩の上に建てられたクメール様式の寺院で、カンボジアへ続く南門と美しい石造建築が見どころ”
プラサート・ターメーントム (Prasat Ta Muean Thom)は、ターメーン遺跡群の中で最も大きく重要なクメール寺院です。タイとカンボジアの国境に位置し、アンコールワットやアンコールトム、ピマーイとを結ぶ歴史的ルートの一部として栄えていました。遺跡はラテライトと砂岩で造られ、周囲は緑豊かな熱帯の森に囲まれています。
中央塔は自然の岩の上に直接建てられており、 シヴァ神を象徴する「スヴァヤンブ・シヴァリンガ(自然発生したリンガ)」として崇められ、かつて宗教儀式の場として使われていました。境内は砂岩の回廊に囲まれ、東西にはラテライトの礼拝堂が並びます。
南側のゴープラ(門)は最も大きく、 カンボジア側へと続く石の欄干とつながっています。北側には神聖な池があり、池の縁は丁寧に積まれたラテライトで囲まれています。
訪問に最適な季節は雨季から涼しい季節の初め(7月〜12月)で、 周囲の森が最も美しくなり、涼しい気候の中で静寂な雰囲気を楽しむことができます。
歴史に興味のある旅行者、写真家、文化探訪を好む方に最適なスポット であり、クメール文明と自然が調和した場所です。
歴史と自然の融合を体験できる、プラサート・ターメーントムをぜひ訪れてみてください。
行き方
-
スリン市街から国道214号線でバーンクルアット方面へ
-
その後、2111号線でターメーン遺跡群歴史公園へ向かう
-
プラサート・ターメーントートから約300メートル
-
スリン市内から車またはチャーター車でアクセス可能
旅行のヒント
-
ベストシーズン:7月〜12月(緑豊かで涼しい)
-
足元が悪いため、トレッキングシューズや歩きやすい靴を推奨
-
朝夕の光は写真撮影に最適
-
周辺に飲食店がないため、飲料や軽食の持参を推奨
-
国境付近のため、指定されたルートを外れないこと
入場料:
-
全ての来訪者:無料 (2025年観光庁による最新情報)
開館時間:
-
毎日 08:00〜17:00 (安全のため16:00以前の訪問を推奨)