“1888年にチャオ・ラチャブットによって建立されたイーサーン様式の戒壇堂(シム)があり、繊細な木彫り装飾とワニの形をした階段が見どころです。”
ワット・ジャエンは、マハーニカーヤ派に属する私設の仏教寺院で、1888年(仏暦2431年)にチャオ・ラチャブット(ヌー・カム)によって建立されました。寺院はウボンラーチャターニー市内中心部のサパーシット通りに位置し、「チャエン(ジャエン)」とは「光」や「輝き」を意味し、地域社会における精神的なシンボルとなっています。
戒壇堂(シム)は東向きで、約6×15×10メートルの大きさ。伝統的なイーサーン建築様式で、蜂の巣模様やナーガ(神話上の蛇)、屋根装飾などの木彫りが特徴です。これらの芸術的装飾はランサーン王朝と地方文化が融合したものです。
寺院は1984年にタイ美術局によって国の歴史遺産として登録され、保存状態の良い文化財として表彰されています。また、ソンクラーン祭りや仏教安居明けの行事など、地域の文化・宗教活動の拠点でもあり、僧侶と一般市民の学びの場にもなっています。
行き方
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ウボンラーチャターニー中心部のサパーシット通りに位置
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ムーン川から約1.3kmの距離
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自家用車、タクシー、またはローカルソンテウ(乗り合いバス)でアクセス可能
旅行のヒント
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寺院内では靴を脱ぎ、露出の少ない服装で訪問すること
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ワニ型の階段は滑りやすいので注意
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毎週水曜日には寺院周辺でローカルマーケットが開かれる
入場料
- 無料
営業時間
- 毎日 06:30〜18:00