“春には桜と梅が同時に咲き誇り、北海道の精神と自然の遺産の調和を象徴する、自然に囲まれた神聖な神社。”
北海道神宮(Hokkaido Shrine)は、日本の近代化と北部への拡大期である1869年(明治2年)に、明治天皇の勅命により創建されました。当時、北海道は新たなフロンティアとして開拓されており、明治天皇は、大国魂大神、大那牟遅大神、少彦名大神の三柱の守護神をここに祀るよう命じました。これらの神々は、まとめて開拓三神と呼ばれ、土地の豊穣、人間の努力、活力、つまり開拓を成功させるための不可欠な力を表しています。
この行為は、学者たちが「開拓神学」と呼ぶものに深く根ざしていました。それは、北海道の植民地化を単なる政治的拡大としてではなく、神の意志によって定められた神聖な使命として捉えた、明治時代の国家神道のイデオロギーを反映していました。1871年、神々の御霊は東京から札幌へと儀式的に移され、この地に永久に祀られることになりました。
その後、1964年には、明治天皇自身の御霊が加えられ、神社の精神的および国家的な重要性をさらに高めました。円山公園の原生林に囲まれた神社の優雅な神道建築は、四季折々の穏やかな隠れ家となり、特に春の桜や冬の雪景色の時期には、最も絵になる景色となります。
今日、北海道神宮は、何世紀にもわたる神道の伝統を守りながら、北海道で最も重要な儀式を主催し続ける宗教的中心地であり文化的遺産でもあります。
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主要な祭事:
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新年祭(1月1日):
年の初めを祝い、平和、日本の繁栄、そして皇室への祝福を祈ります。 -
節分(2月3日):
豆まきで福を招き、鬼を払うことで春の始まりを祝います。 -
建国記念の日(2月11日):
神武天皇による2600年以上前の日本の建国を記念します。 -
祈年祭(2月17日):
農業と産業の繁栄、そして豊作を祈ります。 -
北海道神宮例祭(6月14~16日):
札幌まつりとして知られ、日本三大祭りの一つです。御神輿と衣装をまとった参加者の壮大なパレードは、約80万人の観光客を魅了します。 -
大祓(6月30日):
半年間の罪や穢れを祓い、心身を清めます。 -
開拓神社例祭(8月15日):
北海道の開拓に貢献した34柱の御霊を祀ります。約500人の子供たちが、小さな御神輿を担いで行列を行います。 -
御鎮座記念祭(9月1日):
1871年に三柱の神々が祀られたことを記念します。 -
明治天皇祭(11月3日):
明治天皇の誕生を祝います。 -
新嘗祭(11月23日):
古代の稲の収穫祭に由来し、天皇がその年の最初の収穫物を神々に感謝の意を込めて捧げます。 -
天皇誕生日祝賀祭(12月23日):
今上天皇の長寿をお祝いし、祈りを捧げます。 -
大晦日大祓(12月31日):
新年を迎える前に身を清める儀式です。
月次祭: 毎月1日、10日、15日、20日の午前10時に、神職が世界平和、日本の安寧、北海道の繁栄を祈ります。
行き方
- 大通駅から東西線に乗り、円山公園駅まで行きます。円山公園を通り、本殿へと続く木々に囲まれた参道を約10~15分歩くと到着します。
旅行のヒント
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最もお祭りらしい雰囲気を感じるには、札幌まつり(6月14~16日)の期間中に訪れてください。
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桜の季節(4月下旬~5月上旬)もおすすめです。
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円山動物園や円山公園と組み合わせて、一日かけて楽しむのも良いでしょう。
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神社のマナーを守りましょう:入る前に一礼し、手水舎で手を洗い、静かに賽銭を入れましょう。
入場料:
- 無料(寄付歓迎)。
開門時間:
- 境内:午前6時~午後5時(季節により変動あり)
宝物殿・社務所:午前9時~午後4時