“ミャンマー五大聖地の一つ、約2000年の歴史を持つ仏像。毎朝、高僧による洗顔儀式を開催。”
マハムニ仏教寺院(Mahamuni Buddha Temple)は、ミャンマーのマンダレー南西部に位置する有名な仏教寺院で、ミャンマーで最も崇拝される仏像の一つである「マハムニ仏像」が安置されています。この寺院は、国内外の仏教徒たちが巡礼する聖地であり、精神的な拠り所となっています。
伝説によると、紀元前554年に釈迦牟尼仏(ブッダ)がアラカン王国のダニャワディ市を訪れた際、現地の王であるサンダ・スリヤが仏像の鋳造を願い出ました。鋳造後、仏陀がその像に息を吹きかけ、以来「マハムニ仏像」は釈迦牟尼仏の正確な姿を持つとされ、神聖視されてきました。
この像は、高さ約4メートルの青銅製であり、信者たちが金箔を貼り続けることで年々厚みを増しています。女性は仏像から約10メートル以内に近づくことが禁じられています。また、毎朝午前4時から5時には僧侶が行う「洗顔の儀式(Face Washing Ceremony)」が執り行われ、多くの参拝者が見守る中で仏像の顔を洗う神聖な儀式が行われます。
マハムニ仏は、インドに2体、天界に2体、そしてこの像がブッダの生存中に鋳造された5体のうちの1つであるとされます。多くの王がこの仏像を動かそうと試みましたが成功せず、最終的にボードーパヤ王(アラウンパヤ王の四男であり第三王朝の王)がアラカン征服後にマンダレーへ移送することに成功しました。
このように、マハムニ仏像は仏教徒にとって非常に重要な存在であり、ミャンマー国内の精神的なシンボルであるとともに、多くの旅行者にとっても必見のスポットとなっています。
行き方
マンダレー市中心部から車で約15〜20分。タクシーやバイクタクシー、ツアー車両で簡単にアクセス可能。
旅行のヒント
- 早朝の洗顔儀式は非常に人気があるため、4時前には到着しておくと良いです。
- 女性は仏像に近づくことができないため、望遠レンズなどを準備するとよいでしょう。
- 金箔貼り体験をしたい場合は、現地で販売されています。
入場料:
- 無料。ただし、外国人観光客にはカメラ持ち込み料などがかかることがあります。
営業時間:
- 毎日 4:00〜20:00