“屋根の下に歴史的な三角形の絵画が多数描かれた木造橋。隣接するヴァッサートゥルムとともに中世の景観を形成しています。”
カペル橋 (Kapellbrücke) はスイス・ルツェルンの中心部を流れるロイス川(Reuss River)に架かる歴史的な木造の屋根付き歩行者橋です。1333年に建設され、ヨーロッパで最も古い屋根付き木橋として知られ、ルツェルンの象徴的なランドマークとなっています。
この橋の特徴は、屋根の下に描かれた多数の三角形の絵画で、17世紀に描かれたこれらの絵は、ルツェルンおよびスイスの重要な歴史的出来事や伝説、宗教的な物語を表現しています。
1993年に発生した火災で多くの絵画と橋の一部が焼失しましたが、迅速な復旧作業により元の姿に忠実に再建され、その歴史的価値が守られました。
橋の隣には13世紀に築かれた八角形の防御塔、ヴァッサートゥルム (Wasserturm) があり、かつては防衛施設、武器庫、監獄として使われていました。現在は橋と共にルツェルンの中世的な美しい景観を作り出しています。
カペル橋は単なる橋ではなく、ルツェルンの歴史と文化が生き続ける「歩ける歴史」として訪れる人々を魅了しています。
行き方
- ルツェルン中央駅(Luzern Bahnhof)から徒歩約10分。ロイス川沿いの道を歩くと簡単に到着します。
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市内バスやタクシーでもアクセス可能。
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車利用の場合は高速道路A14を利用し、川沿いの公共駐車場を利用してください。
旅行のヒント
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混雑を避け、写真撮影に最適な朝早くか夕暮れ時の訪問がおすすめ。
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絵画の説明文を読みながら、歴史や伝説を学びましょう。
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屋外のため、天候に応じて帽子や日焼け止め、傘を持参してください。
入場料
- 無料。
カペル橋は公共の屋外施設であり、入場料はかかりません。
開館時間
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夏季(4月〜9月):24時間開放
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冬季(10月〜3月):24時間開放